2005年8月15日月曜日

LOWLANDS OF HOLLAND

マギー・ボイルの Reaching Out を聞きながら、歌詞カードを見ていたら
LOWLANDS OF HOLLAND の内容を長年誤解していたことに気づいた。
いわゆる恋人が戦争に行って戦死する歌だと思い込んでいたのだが、戦死どころか
オランダが肥沃な土地で、兵士は住み着いて戻ってこないと嘆いている歌なのだ。
この歌、レコードでは女性が歌うことが多いが、もともと男の宴会ソングなのでは
ないだろうか。最終連など、ちょっぴり女性への悪意も感じられる歌詞だ。
有名な歌でバージョンもたくさんあるようだ。マギー・ボイルのバージョンでは
第3連にゴールウェイという地名が出てきて、ご当地ソングみたいになっているが、
ネットを検索したら、第3連だけがゴッソリ抜けたバージョンが見つかった。
逆に言えば、第3連の地名を変えるだけで、どこのご当地ソングにもなりうるという
ことだ。
せっかくなので、和のテイストで翻訳してみた。やや意訳もあるが、雰囲気は出た
のではないだろうか。

LOWLANDS OF HOLLAND

私が祝言あげた夜に
初夜の寝床にやってきた
勇猛果敢な船長が
枕元に立ち言うことは
起きよ起きよ新郎よ
黙って私についてこい
行かん低地オランダへ
われらが敵と戦わん

オランダ国はよいところ
豊年満作よいところ
兵士ひとたび赴けば
きっと留まるよいところ
サトウキビはよく育ち
木という木には茶が芽吹く
愛しい方は一人だけ
今は彼方の空の下

母が娘に言うことに
そんなに嘆くのはおやめなさい
ゴールウェイにも意にかなう
男は大勢おりまする
ゴールウェイに意にかなう
男など私にはおりませぬ
高鳴る風と嵐の海が
私とあの人隔ててからは

コルセットはもう巻きません
髪とく櫛も持ちません
ネッカチーフも巻きません
美しくても意味がない
この世を去るその日まで
嫁ぐこともありませぬ
あの低地オランダが
私とあの人隔ててからは

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